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コンサルプロジェクトを解説

コンサルティング業界の代表的なプロジェクトを解説します。

こんにちは。HARUKIです。

ここでは、一見わかりにくいコンサルティング業界のプロジェクトの説明を実施します。

*情報の信頼性には気をつけていますが、HARUKIの近くにある情報をもとに解説しています。

記念すべき第一回目は、

 

・RPAを活用した銀行業務の効率化

 

です。実は、上記RPAにはIBM、アクセンチュア、DTC、PWC、KPMG、EYが深く実行領域まで関わっています。*上流戦略は相変わらずマッキンゼーやBCGが関与してます。

今回は、そのRPAについて深掘りします。

 

そもそもRPAって何??

 

RPAはこのサイトの他のページでも触れているので簡単に説明をすると、「認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組」です。

*詳細は以下にも記載していますので、是非参考にしてください。

https://consul-gyokai.net/2017/11/07/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%80%83%E5%AF%9F%EF%BC%883%EF%BC%89/

 

このRPAは最近のメガバンクの人員削減のニュースと関連が強い。

実は、このRPAは、金融機関のバックオフィスという非常に定型業務が多い領域で圧倒的な力を発揮します。*銀行は金融機関でもっともオペレーショナルで、特に事務職は完全に「A→B」とやることが決まっているので、 現状のRPAと非常に親和性が高いです。

・メガバンクのニュース

MUFG:過去最大の1万人削減検討、10年程度で-関係者

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-15/ORKAID6JIJUO01

三井住友銀、4000人を再配置 本店に事務集約 相談型の店舗拡充

http://www.sankei.com/economy/news/170601/ecn1706010002-n1.html

みずほ、低収益にメス 1.9万人分の業務削減検討

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22843370Y7A021C1MM0000/?n_cid=SPTMG002

 

実は、上記のニュースをよくみると「赤い銀行」と「緑の銀行」はRPAによって削減できる時間を他の業務(主に営業業務)に回そうとしているのに対して、みずほは多すぎる人員を削減する方向です。

 

具体的には、どのような工程がどのように削減されるのか??

詳細を見たい方は、是非下記のURL等を参考にいただきたいです。

https://www.esector.co.jp/special/rpa/rpa.html

https://home.kpmg.com/jp/ja/home/insights/2017/04/rpa-digital-labor-movie.html

簡単にいうと以下のような工程が削減されます。

 

①連続した定型業務(銀行の審査工程や経理の入力業務)

②大量に入力作業が必要(経理業務)

③ミスできなく、定型業務があるもの(これも審査領域や経理系の業務が多い)

 

実は、銀行のバックオフィスは上記の工程が大量にあります。

少し前に各銀行が試験的にRPAを導入していたのですが、対象業務プロセスで約40〜90%程度プロセスが削減できたと言います。

試験対象ですが主に以下のようなものであったと推察されます。

 

・融資時に必要なりん議書の作成や審査工程(審査システムは非常に定型プロセスが多い)

・営業担当の経費精算(お土産代金や交通費)

・コンプライアンス部門のコンプライアンス手順(反社会的勢力の確認や勤怠時間を元に、働きすぎるの人を見つける)

・調査業務(為替の情報等の特定ページから特定情報をとってくること)

 

また、RPAは仮想ロボットなので、夜の時間も勝手に処理をしてくれるのもあり、非常に好ましい結果になったそうです。

 

RPAはコスト的に安く、数百万で試験的導入ができるのがすごい

 

しかもコストが数百万円単位というのが非常に驚異的です。

 

実は、知っている人は知ってますが銀行のシステムは日本でもっとも複雑で堅牢性が高いシステムであり(決済ができなくなったり、預金が下ろせなくなると銀行が潰れるかもしれないため)、通常この手のシステムを入れるのは非常に大きなお金(数億円)がかかっていました。

 

銀行の社風とはマッチしませんが、これだけ安い金額で気軽に業務削減か可能かをテストできたのは非常に大きいです。

 

今後の銀行業界はどうなるのか?

今後の銀行業界ですが、HARUKIとしては、まずメガバンクに関しては

 

・非正規社員はどんどん削減されるが正社員は削減されず、正社員が銀行の本来の業務である「リテール営業」・「ホールセール」・「市場部門」に注力することで国際競争力をあげ、その知見を海外に展開することで収益性が高まる

 

と強く思っています。実は、銀行は団塊の世代が抜け、元々若手が少ないこともあり、実際中途採用をかなり積極的に実施しています。

そのため、正社員を削減することはかなり考えにくいです。*ただでさえ、売り手市場なに・・・・

 

それに引き換えまずいのが、地方銀行です。

地方銀行はほぼ確実に、地方の企業がなくなり、元々の融資業務が業績の中心なので、RPAが導入されれば、コスト削減のために、固定費で大きな割合を占めている「人件費」を削減するのが合理的です。また、今はビットコインに代表される「ICO」等もあり、小規模資金ニーズはますます他の分野にとられるので、非常にまずいです。

 

銀行にいくならメガバンクに!!

 

個人的に、銀行業界全体がよく言われるように「構造不況業界」なので(鉄鋼と同じ)、就職はお勧めしませんが、「産業の血」と言われる銀行金融の意味合いも少しだけ理解できるので、もしどうしても銀行に行きたい方には、メガバンクのみ就職・転職してもよいと思います。

 




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