コンサルニュースについての考察
今日のトピックス
ここでは、最近のコンサルティングファームのトピックスを紹介させていただきます。
コンサルティング業界のニュースといえば、
・「コンサル業界ニュース」
https://consulnews.jp/category/theme/theme-recently/digital/
が有名ですが、ここでは上記情報やそれ以外に溢れている情報の背景や裏側を深く掘っていきたいと思います。
そして、記念すべき第一回は
・コンサルティングファームと事業会社におけるデジタル領域での協業
です。
最近は色々なコンサルティングファームと事業会社が連携しています。
代表的な例としては、
・アクセンチュアとKDDIが連携して、合同会社である「ARISE analytics」を設立
https://www.accenture.com/jp-ja/company-news-releases-20170314
・野村総研(NRI)とマイクロソフトが協業し「金融デジタルイノベーションコンソーシアム」を設立
https://www.nri.com/jp/news/2017/171030_1.aspx
・EYアドバイザリーとDACが協業
https://www.eyadvisory.co.jp/about-us/newsrelease/2016/2016-07-27.html
・ローソンとシグマクシスが提携し、「株式会社ローソンデジタルイノベーション」を設立
・KPMGコンサルティングとラックがサイバーセキュリティ領域で協業
https://home.kpmg.com/jp/ja/home/media/press-releases/2016/12/cyber-platform.html
等があります。
背景には、事業会社とコンサルティングそれぞれに以下背景があります。
【事業会社側】
・ディスラティブなイノベーションが「デジタル」領域で起こっているが、米国のテックベンチャー含め技術革新のスピードが早すぎて、コンサルティングファームが保有しているデジタルノウハウを吸収したい
・最近の金余りで、新規事業開発を行いたいが、自社だけでやるにはスピード感が足りないため、外部と協業したい。また、リソースを自社で持つほどは、新規事業をできないため、比較的トライアンドエラーしやすいコンサルと組みたい
・コンサルティングファームの実績が増えており、コンサルティングが事業会社の経営課題等をしっかり把握しているので、協業してイノベーションを起こしたい
【コンサルティングファーム側】
・よりクライアントに入り込むために、協業したい
・事業会社が保有するデータを活用して、コンサルティングファームが得意な「アナリティクス」を活用したい
ということです。
また、デジタル領域は、BI(ビジネスインテリジェント)と呼ばれる「定型業務をIT化する」領域+AIの領域があり、今までプレスリリースされているのは前者が圧倒的に多いです。
ただし、AIを活用するためには、大量のデータが必要なため、各事業会社が保有しているデータが必要で各社最終的にはAIの活用を目指しています。
あの総合商社(といっても、三井物産が形だけやっているだけですが)も最近デジタルに力を入れているように、今後も各事業会社のデジタル注力は続き、様々な知見があるコンサルファームとの協業はさらに進むことが想定されます。
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